漫画 大谷翔平 と 漫画 清原和博

社長のどうでもいい話

結局最終的にはですね、大谷翔平の話がしたいんですけど、まぁよく言う「漫画みたい」っていう表現あるじゃないですか。あれってなんだろうなぁ、「信じられない」っていう意味合いじゃなくて、「できすぎてる」っていう方が強いんじゃないかなって思うんですよね。なんか筋書きがもともとあるみたいなさ。

まぁ、映画みたいな話だよねっていうか、「漫画みたい」っていう風がよく使われると思うんですけど、どうなんだろうね。「漫画みたいな話だな」「映画みたいな話だね」より、「できすぎてる」っていう展開が「漫画みたい」っていう感じだけど、なんかまぁ「感動的」とか「すごいなぁ」っていう時には、「映画みたいだね」とか「小説みたいな話だなぁ」とか「サスペンスドラマみたいだね」っていう表現もあるかもしれない。

でも、大谷翔平に関しては「漫画みたいな話だよね」っていうことになるんですよね。

じゃあ具体的にどういう風に「漫画みたい」かって不思議に思った時に、ちょっと見たYouTube、YouTubeのショート動画であったんですけど、親猫が子猫を人間に託すみたいな動画があって、まぁ託したんだけど、やっぱり子猫のことが気になって、定期的に様子を見に来ちゃうっていう動画なんですよね。それを見て「漫画みたいな話だな」「アニメみたいな話だな」「ジブリみたいな話だな」って感じたんですよ。

話を戻しましょう。

じゃあ、大谷翔平みたいな展開っていうと、ワールドベースボールクラシックで最後、トラウトと大谷翔平が対決して、三振を取って日本がギリギリ勝つっていう展開。ほんとに漫画みたいな話ですよね。今まで「そんなこと無理だよ」って言われていたことを、実際に成し遂げていく大谷翔平。その展開自体ができすぎてて、漫画でしかやらないような話だから、やっぱり「漫画みたいだね」って言われるんじゃないですかね。

大谷翔平を見てて「映画みたいな話」だとは思わないんですよね。やっぱり「漫画みたいな話だな」っていうところで。

他に「漫画みたいな話」っていうと、それこそ清原と桑田の話。あれでもどうだろうね、「漫画定規」。だって、あの野球の名門高校に桑田と清原が入学してきて、1年生からエースの桑田、1年生から4番を打つ清原。ここは協力して、もう1年生の夏から3年生の夏までずっと甲子園大会に出続ける。実際に2回優勝して、2回準優勝、1回がベストエイト。で、清原自身は巨人ファンだから、巨人に入りたかったわけですけど、当時も今もそうかな、ドラフトで指名されなければ当然その球団に行けないし、競合した場合はくじ引きになるという話です。

でも、そこのドキドキハラハラして迎えたドラフト会議で、まさかの巨人が盟友の桑田を指名する。清原は泣く泣く西武に入団し、涙を流して打倒巨人を誓う。で、その後、日本シリーズでついに巨人と対決し、清原の目から涙がこぼれて試合が中断する。いやぁ、これはまさに漫画みたいな話ですよね。

大谷翔平よりも、この話の方がやっぱりドラマがあるというか、漫画としてよくできてるなって思うんですよ。

野球選手としての成績としては、どっちがすごいのかって言ったら、それは大谷翔平で間違いないんです。でも、判断の仕方がちょっと違って、考えさせられるのは清原と桑田の話なんですよね。

シンプルに「すごい」「応援したい」「頑張れ」って思わせてくれるのが大谷翔平。一方、どっちがドラマチックかっていうと、清原と桑田かな。どっちの漫画が人気あるかって言ったら、おそらく清原と桑田の方じゃないかな。大谷翔平は、ちょっと読者がついて来れないんじゃないかなって思うんですよ。

大谷翔平は「漫画すぎる」。二刀流で本来はピッチャーっていうのが、メジャーに行って、バッターとしても超一流、ピッチャーとしても超一流で、投げられない年には前人未踏のフィフティーフィフティーを達成しちゃう。ホームランキングを2年連続で取っちゃう。ちょっと共感できないんですよね、凄すぎて。凄すぎて共感できないから、自己投影ができない。大谷翔平の気持ちが理解できないから、漫画としてはどうなんだろうって思うんです。

その点、清原の胸の痛みって、多分みんな理解できるんじゃないかなぁって思うんです。巨人から指名された桑田がどんな気持ちだったのか、それこそ日本シリーズやオールスターでの「清原 vs 桑田」って、日本中の野球ファンが見たいと思うシーンですよね。その時、清原ってどう思ったんだろう?ここは容易に想像つきます。だってこの話の主人公は清原ですもんね。

でも、桑田ってどんな気持ちで投げてたんだろう?「申し訳ない」って思ってたのか、「抑えてやる、俺の方が上だ」って気持ちだったのか、俺も分からない。でも、どっちが良い作品かって言われたら、清原と桑田の漫画の方が面白いんじゃないかなって思います。

以上。

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