おっす!おらもっちゃん!
今回はですね、まぁなんでしょう、何故かあの『美味しんぼ』のブログを書くように言われたもんですから、まぁちょっと『美味しんぼ』のブログですね、また書いていこうと思うんですけど、やっぱりね、『美味しんぼ』のブログを書くとなると、やっぱり1巻なんです。初期のやっぱ『美味しんぼ』こそ、やっぱり至高と言うべきか、まぁ究極と言うべきか。
まぁ今回紹介するのはですね、1巻の第4話「平凡の非凡」
この辺がやっぱり『美味しんぼ』ですよね。みんな大好きなんですね。
あの京楽さんが初登場する回なんですよ。
「とにかく事業部さんの大手柄だよ。京都の億万長者の京楽万太郎氏からルノワールの作品を出品してもらえるとは。京楽家門外不出で、しかも最高傑作と言われている作品だからね」。印象派美術展企画の大きな目玉となるのですが、部長が説明するシーンから始まるんですよね。
で、まぁその京楽氏を接待するよと。
「あの花川でやろうと思うんだ」
と、まぁ花川の説明をしてくれるわけですね。
「銀座だけではなく、日本でも超一流の料亭だからね。味にうるさい方のようだから」
まぁこの辺がね、やっぱり『美味しんぼ』の良いところだよ
まぁそこでね、いつものパターンですよ。
『美味しんぼ』のいつものパターン。
「山岡君、君もだ」
「接待のお供ならごめんこうむりますよ」
いいねぇ、もう『矢島金太郎』かって言うくらいのこの無礼な態度。
「接待のお供ならごめん被りますよ」
俺もこんなセリフ、一度は言ってみたいもんだ。
「本来ならお前みたいな平民が入れるところじゃないんだぞ」
これぞ『美味しんぼ』って言うセリフですよね。
花川と言えば、本来ならお前みたいな平民が入れるところじゃないんだぞ。
今これも令和の時代、平成でもちょっと問題になるんじゃないかなって言う位のやっぱりパワーワードですよね。
場面は変わって京楽万太郎の登場
「私は食べるより他に楽しみのない人間でしてな」
まぁこういう人が出てこないとね、やっぱり『美味しんぼ』って話進まない。基本的に出てくる偉い人っていうのは、食べること以外に楽しみのない人間しか出てきません。基本的に
この京楽万太郎ですね。ハゲでデブで和服を着てるっていう、いやらしいメガネをかけてるわけですね。
それを見た栗田さんも思わず笑っちゃうんですよ
「いかにも億万長者って感じ」で半笑い
この栗田さんにありがちな半笑いですよね。
でもやっぱりこの京太郎、成り上がり者ですから、なかなか下品なやつなんですよ。
「いやぁ、どんな料理か楽しみだなぁ」と。
やっぱり「鯛」
極楽万太郎、そこでちょっと「うーん」という顔をするんですね。
1口食べてもうちょっと顔が怒ってる。
栗田さんもそこで一言
「美味しいけど、なんだかパサパサしてるわ」
これがやっぱりね、序盤によくあるパターン。栗田さんは気づいてるよっていうやつですね。
で、まぁそこに今度は、純菜が出てくるわけなんですけど
これねぇ、みんな大好きなトミーがですね
「ぬるぬるしてて面白いですな、うまい」と
「ぬるぬるしてて面白いですな、うまい」
どんな感想だよって
それは口に入れるなよ
京楽万太郎
「もう結構、何もかも季節外れやな。4月過ぎの鯛は痩せて、味も素っ気もなくなるもんや。この純菜ってなんや瓶詰めやろ?」
とんでもねえ野郎だな
ほんとに人からご馳走してもらって、大きい声上げて、しかもすげぇ酷評するんです。
「鮎の解禁は6月1日と決まっとる。わしは香りもなんもない。養殖の鮎なんか死んでも食いとうないわい」
って。すげぇよこの人、マジで。
これだから東京の人間は嫌やって
「あんたらみたいな無神経な人間に美術がわかるわけない。ワシのルノワール、お貸しするのはお断りじゃ」
そんなバカな、なんでこんなことで怒られなきゃいけないのかって思うけど。
そもそもなんですけど
「接待の料理が気に入らないからルノワールを貸すのをやめた」
もう一回言わせてください
「気に入らないから接待の内容が気に入らないからルノワールをお貸しするのをお断りするっていう京楽万太郎なんですよ」
どうでしょうね、この人
人格者ではないと思うんです
まず、第一印象として人格者ではないのは確かだと思うんですよ。
でもあの、ここからが『美味しんぼ』の王道パターン
そこで山岡史郎が一言
「やれやれ、確かに料理もひどかったけど、これくらいのことでへそを曲げるなんて、けつの穴も小さいじいさんだ」
山岡史郎が京楽万太郎を激怒させるという
さっきまで怒ってた人がさらに激怒するっていうこのパターンね
でもまぁこれが美味しんぼの王道です。
「明日もう一度ご馳走させてくれませんか。そしてあなたを納得させたら、ルノワールを貸していただきたい」
そう、これが美味しんぼ
今後この話で出てくる「岡星」を発掘しまして
山岡史郎が岡星に京楽万太郎を招待するわけですよ。
到着するなり
ここで京楽万太郎が発する
「なんや、ちっぽけな店やな。ほんまにこんなとこでうまいもんが食えるんかいな」
あんた本当にすげぇよ、、、
「なんや、ちっぽけな店やなほんまにこんなとこでうまいもんが食えるんかいな」
俺も今度使ってみよう
今回、山岡史郎が提案した、紹介する料理っていうのが、ご飯にお味噌汁にイワシの丸干しという、質素なものなんですね。
で、それを見た京楽氏が
「なんやて!」
と驚くんですよ
栗田さんも「ご飯にお味噌汁にイワシの丸干し」と驚く
「山岡くん、これは冗談だろう。他に何か出るんだろう」
済ました顔の山岡が
「いいえ、これだけです。これが今日の献立の全てです」
と答える。
まさに美味しんぼ、これぞ美味しんぼ
まぁ、そこで京楽万太郎が
「この飯のつやつやとした光沢はどうや。まるで宝石のようやないか。そして、粒と粒がとれて、しかも粒の大きさが全部揃っとるで。この粘り、この香り、上手に研いだなぁ。汚れと余分なぬかだけを洗い流して、うまみと米の良い香りはちっとも失わんように研ぐ。至難の技なんや」
と称賛し始めます。
あるあるー
美味しんぼ、あるあるーーー
で、京楽万太郎はさらに続けます
「私が今の財産を築いたのは、戦前に米相場で大儲けしたのが始まりや。今でも米の品質には目が利く。私は一度もその勘を狂わせたことはない」
ここでですね
唐突に自分語りを始めるんですよ
「私が今の財産を築いたのは戦前に米相場で大儲けしたからだ」
と、別にこの情報、必要だったかなぁっていう感じはしますが
まぁ京楽万太郎は言わずにはいられない。
で、この米も「ササニシキやな。それも宮城のやな。庄内や、山形県余目どうや!(どやぁ)
是非、外して欲しかった
ここで外したら、どんな空気になったのか?
ご名答!と言わないといけない雰囲気だとは思うよ
いや、本当は「それ」かな?
まぁ簡単に言うとですね、山岡史郎が出してきた質素な食事、つまり昔ながらの製法で炊かれたお米が、非常に美味しいという話です。
まぁ、そのお米はですね、機械ではなく天日で乾燥し、研ぐ寸前に自分のところで精米したそうです。そんな説明、一言もないんですが、まぁ京楽万太郎クラスになると、食べただけで分かるってことですね。
さらに
「炊いたんは旧式のかまどで燃料は薪や。そして最後に蒸す前に、粒々をひとつひとつ確認して炊き上げたんや。こうやってこだわり抜いて、昔ながらの製法で炊いたご飯なんだ」
いや、絶対にご飯一緒に食べたくない
こんな解説、人前で絶対にしてほしくない
いや、知り合いだと思われたくない
で、味噌汁も
「国産大豆と天然の塩を使った本物の味噌や。<略>しかも真の良いところだけを取る。そして国産の大豆と本物のにがりで作った豆腐や」
と、ものすごくこだわっていることを力説します。
もし、違ってたらどうするんだ?
と僕は心配してしまう
ものすごい空気になることはだけはわかる
そんな「どやぁ」な顔で解説をしておいて
いえ、、、違います、、、
とは言えない
この京楽万太郎、実は高知出身なんですね
で、土佐の丸干しを出して、非常に喜んでガツガツ食べます。
非常に下品に、手づかみで食べます
そして、ついに
「ルノワールを貸すよ」
という話になるんですよ。
なんで?
最後はね、なんか悪い人ではないんじゃないかという雰囲気で終わるんです。なんとなく最後の数ページを見ると、気の良いおっちゃんなんだろうな、実はいい人なんだろうなという感じがします。
ただ、ちょっと話を戻しても良いですか?
「なんやちっぽけな店やな。ほんまにこんなとこでうまいもんが食えるんかいな」
と言っていた人ですよね。もう少し前には
「接待を受けた料理が気に入らない」
と怒り出していた人なんです。
「もう、何もかも季節外れやないか、今は5月や」
と、鮎を投げつけるんですよ。
京楽万太郎が帰った後の花川の座敷は魚が飛び散っている状態ですよ。
とんでもねぇ野郎だよ
しかも、こんなに悪態ついておいて
ルノワールは貸さない!
なんだもん
もうね、貸さないことが前提なら
殴ってもいいよね?
まぁ基本的にですね、『美味しんぼ』に出てくる人って
基本的に怒りっぽいんです
まず怒りっぽい
怒りっぽくないと登場人物としての資格がないかのようです。
当然ね、同じく京楽万太郎もとにかく怒る
そして、うまいもんを食わせると良い奴になる。
これがまぁ『美味しんぼ』の王道パターンってやつですよね。
おしまい